使用済み核燃料プールと再臨界の可能性

使用済み核燃料プールとは

使用済み核燃料とは原子炉で使用された後の燃料棒である。
ウラン・プルトニウムを大量に含む高レベル放射性廃棄物である。

 

一般的には原子炉で使用された後、冷却するために原子力発電所内にある
貯蔵プールで3年〜5年ほど保管される。
その後、核燃料サイクルに用いるために再処理工場に輸送されて処理が行われるか、
高レベル放射性廃棄物処理場での長期保管が行われる。

 

プールに入っている使用済の核燃料

燃料プールは原子炉建屋の上の方にあり、
この中に千数百体の燃料が入っている可能性があります。

 

その燃料については、滞留期間が短いのもあれば、
長いものもあり、10年くらい前の燃料ならば、もはやそうそう熱も発生しなく、
溶ける心配は少ない。
しかし、定期検査で取り出したばかりの燃料だと、
まだ十分高い熱を出しており、これが露出するようなことになれば、
それもメルトダウンの可能性も考えなければいけない。

 

ただ、燃料取り替え用プール自体は非常に大きなもので、
深さも10m近くあります。
万が一、地震の初期にプールが破壊されて、
一気に水が抜けてしまうことが起きれば…。


使用済み燃料の再臨界の可能性

原子燃料そのものは核分裂性物質をたくさん抱えており
これが異常接近をすると、再臨界をします。

 

燃料体はある程度の距離を離してプールの中に沈めてあり、
最悪の場合でも、0.95倍にしか中性子が増えない位置に置くようなっています。
1になると臨界なので、0.95に抑え、再臨界しないということになります。

 

万が一、建屋が崩れるような場合、燃料プールそのものが

崩れ落ちるような事態となると、 プールの燃料は再臨界を起こし、

一瞬時に巨大な水蒸気爆発を起こすという事態も想定される。

 

建屋が崩れるような事態となると、原子炉だけではなくて、
使用済み燃料プールも巨大な核災害の引き金となる可能性があるようです。





このサイトでは放射能汚染、被爆に関して調べたものを記載してあります。

一般的な見解として、ほぼ間違いないとは思いますが、中には違う意見の専門家も

あるかもしれません。最終的にはご自身の責任においてご判断ください。