放射能の危険性について
放射線を浴びると、原子・分子から電子がはじき飛ばされ(イオン化し)、
それが生物の遺伝情報が入っているDNAの場合、DNAの鎖が破壊されたり、
2本の鎖をつなぐ塩基が壊されることがある。
被曝したあとすぐに出る急性障害と、数年、場合によっては
数十年後に出る晩発性障害がある。
250ミリシーベルト(以下Sv)以上浴びると急性障害が出るという。
急性障害としては、やけど、出血(内臓からも)、けいれん、
脱毛、目の水晶体混濁、意識混濁、白血球減少、永久不妊などがあり、
さらに多量に浴びた場合は死に至る。
晩発性障害としては、ガン・白血病、白内障、胎児の障害、寿命短縮、
遺伝障害などがある。
しかし、これらが発現したとしても、その原因を数十年前に浴びた放射線だと
特定することは難しい。
すわなち統計的に、放射線を浴びた人たちの間で、これらの障害の発生の確率が
高くなるというものである。
ガンや遺伝障害などは、放射線を浴びれば浴びるほどその発病の確率が
高くなる可能性がある。
逆にいえばどんなに少なくとも浴びると危険だともいえる。
その両者の兼ね合いをとって、限界線量(許容量)というものが決められている。
日本政府はICRP(国際放射線防護委員会)の勧告に準拠し、
職業人(原子力関係の仕事に就いている人)については 50mSv/年と定めている
(ただし、ICRPは1990年に職業人は20mSv/年と勧告)。
一般人は1mSv/年である(厳密には250μSv/3ヶ月)。
職業人の方が50倍も高いのは、仕事上放射線の知識はあるし、
それに仕事上ある程度浴びざるを得ないからである。
μ(マイクロ)は百万分の一を表す。
このサイトでは放射能汚染、被爆に関して調べたものを記載してあります。
一般的な見解として、ほぼ間違いないとは思いますが、中には違う意見の専門家も
あるかもしれません。最終的にはご自身の責任においてご判断ください。