国際原子力事象評価尺度(INES、International Nuclear Event Scale)
原子力事故・故障の評価の尺度。国際原子力機関 (IAEA) と
経済協力開発機構原子力機関 (OECD/NEA) が策定。
レベル0 尺度以下
安全上重要ではない事象
レベル1 逸脱
基準3 運転制限範囲からの逸脱
事例)「もんじゅ」ナトリウム漏洩
レベル2 異常事象
基準2 かなりの放射性物質による汚染/法定の年間線量当量限度を
超える従業員被曝
基準3 深層防護のかなりの劣化
事例)関西電力美浜発電所2号機・蒸気発生器伝熱管損傷等
レベル3 重大な異常事象
基準1 放射性物質の極めて少量の外部放出:法定限度の10分の1を超える程度
(10分の数ミリシーベルト)の公衆被曝
基準2 重大な放射性物質による汚染/急性の放射線障害を生じる従業員被曝
基準3 深層防護の喪失
事例)旧動燃東海事業所・アスファルト固化処理施設火災爆発事故等
レベル4 事業所外への大きなリスクを伴わない事故
基準1 放射性物質の少量の外部放出:法定限度を超える程度
(数ミリシーベルト)の公衆被曝
基準2 原子炉の炉心や放射性物質障壁のかなりの損傷/従業員の致死量被曝
事例)東海村JCO臨界事故
レベル5 事業所外へリスクを伴う事故
基準1 放射性物質の限定的な外部放出:ヨウ素131等価で数百から
数千テラベクレル相当の放射性物質の外部放出
基準2 原子炉の炉心や放射性物質障壁の重大な損傷
事例)スリーマイル島原子力発電所事故
レベル6 大事故
基準1 放射性物質のかなりの外部放出:ヨウ素131等価で数千から数万テラベクレル
相当の放射性物質の外部放出
基準2 原子炉や放射性物質障壁に致命的な被害
事例)キシュテム事故
レベル7 深刻な事故
基準1 放射性物質の重大な外部放出:ヨウ素131等価で数万テラベクレル以上の
放射性物質の外部放出
基準2 原子炉や放射性物質障壁が壊滅、再建不能
事例)チェルノブイリ原子力発電所事故
※基準1 事業所外への影響
※基準2 事業所内への影響
※基準3 深層防護の劣化(安全上重要な設備の損傷の度合い)
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一般的な見解として、ほぼ間違いないとは思いますが、中には違う意見の専門家も
あるかもしれません。最終的にはご自身の責任においてご判断ください。